サナテレビ・アーカイブ(無料視聴映像)

2011年7月2日配信

平和の架け橋―イラク・アメリカ・日本―

説明

2010年12月に「日本政府にイラク戦争検証委員会設置を求める集い」が開催されました。
その場に参加したのが米国のIVAW(反戦イラク帰還兵の会)とイラクのIFC(イラク自由会議)の代表でした。

イラク平和テレビ局 in Japanは、イラク占領を終わらせ米国、日本の戦争責任を明らかにする闘いを共に進めるギャレット・レパンヘーガンIVAW議長とアハメド・フセインIFC青年学生局長にインタビューを行いこの映像を編集しました。
今回の番組は、2011年4月の第3回戦争と貧困をなくす国際映像祭で上映した映像の短縮版です。

まず見てもらいたいのはイラク戦争の下での2人の重い戦争体験です。
アハメドさんはバグダッド大学に在学中に米軍の占領が始まりました。
米軍の占領政策の下で宗派間対立があおられ、友人が殺害され、彼の兄弟も国外に逃げ出さざるを得なくなりました。
アハメドさん自身もサマラに避難しました。

軍人だったアハメドさんの父親は、イラク占領後は収入もない状態に追い込まれました。
そんな中でイラクの若者の夢とは「安全で平和で普通の生活を送ること」と、安定した仕事があることだと語ります。

ギャレットさんの父親も軍人で、彼は米国内の基地で生まれました。
その父親はベトナム戦争で使われた枯れ葉剤(エージェント・オレンジ)を浴びたことが原因で癌でなくなりました。
彼は父親を失って反抗的になり、学校もやめてしまいました。
そんな中で生活をして大学に行くことを考えて彼もまた軍人の道を歩みます。
その軍隊では「弱みを見せない」ようにし向けられます。失業が多かったり、条件の良くない仕事しかない米国社会の生活に戻ることを恐れる兵士たちはこうして戦争に駆り立てられていきます。
米軍兵士の典型的な姿であるといえるでしょう。