2023年12月16日、ロンドンに拠点を置く国際イラク難民連盟(IFIR)の呼びかけに応え40か国にわたる組織が集い、パレスチナ人民闘争戦線(PPSF)や日本の民主主義的社会主義運動(MDS)を含む12人の発言者による討論を経て、ガザの人道危機をただすために共同宣言を発した。



共同宣言:

 ガザにおける人道的介入に関する討論パネル


 国際イラク難民連盟(IFIR)からの招待に応じて、40か国にわたる様々な政党、キャンペーン、組織から集まった39人の代表が本日集結した。本集会は、パレスチナ人に対する継続する暴行と虐殺に反対する国際社会の一員として、2023年12月のこの日に、実質的な議論と視点の交換に取り組むことを目指す。


序論:

 ガザで繰り広げられている状況は、従来の戦争のパラダイムを超えており、それは、世界最大の天井の無い刑務所として知られている地域に実質的に監禁されている罪のない人々に対する集団懲罰と体系的な虐殺を表している。イスラエルの軍と政府によって組織され、米、英、およびヨーロッパ連合からの揺るぎない支援を受けたこの計算されたキャンペーンは、人類史上最も極悪かつ無慈悲な虐殺の一環として具現化している。この人道危機に対処する緊急性は、ガザを連日覆う悲劇の炎によって明確になっている。


 私たちの集団的努力は、パレスチナ人に対して加えられた歴史的な傷―つまり不正義、屈辱、占領、拘束、拷問、および抑圧の遺産―を癒すことに向けられている。


 この追求において、我々本集会参加者は、パレスチナ人の基本的な人権のみならず、この継続的な悲劇を終結させ、その再発を防ぐという緊急の必要性においても一致している。


 歴史的なパレスチナの問題とパレスチナ人に対する継続的な虐殺は終結しなければならない。


 パレスチナ人を守る世界的な運動から力を得つつ、主要国、政府、および議会機関に対する独立した介入と政治的圧力の必要性を認識して、我々はここに以下の要求を明示する。


 1. ガザ地区への継続的な爆撃の即時かつ持続可能な停戦

 2. イスラエル軍および部隊のガザからの完全即時撤退

 3.ガザの人々に課せられた経済封鎖の即時中止

 4.生存者の迅速な救助と並行して、ガザへの必須の病院機器、医薬品支援、食料品および燃料の素早い送付

 5. パレスチナの大義を擁護するため、世界的検閲の解除

 6.イスラエルの刑務所からのすべてのパレスチナ人捕虜の即時無条件釈放

 7.すべてのイスラエル人人質に対する無条件の自由

 8.占領地域からの即時避難およびパレスチナ人の居住地および雇用地への安全な帰還

 9.地域の即時非武装化

 10.ガザでの包括的な再建努力と、住民が都市、村、および家に戻るための国際的な支援

 11.パレスチナ人の意志を踏まえずになされるいかなるガザ及びパレスチナの将来に関する決定も受け入れることはできず、正当性を持たない


 この統一宣言は、ガザで進行中の人道的危機を正すための私たちの決意を明確にし、パレスチナ人の苦しみに終止符を打つための世界的な介入の緊急性を強調するものである。



 1 モハマド・アロシュ
  パレスチナ人民闘争戦線(PPSF)政治局員

 2 日南田成志
  民主主義的社会主義運動(MDS)国際連帯担当

 3 トーマ・ハミド
  イラク労働者共産党(WPI)中央委員

 4 バリー・ワイスレッダー
  社会主義者行動カナダ 全国事務局

 5 ジャマール・モーシン
  クルディスタン労働者共産党(WPK)政治局員

 6 ファウド・アブロラヒ
  労働者共産党(ヘクマティスト/オフィシャルライン)中央委員

 7 プブドゥ・ジャヤゴーダ
  前線社会主義者党 中央委員/教育担当 スリランカ

 8 ソーサン・サリム
  クルド中東女性同盟(KMEWO)事務局長

 9 ダイアナ・ナムミ
  イラン・クルド女性権利同盟(IKWRO)事務局長

 10 カレン・ジョンソン
  公務・民間サービス労組(PCS)活動家

 11 ドミニク・パーソンズ
  UNITE労組 活動家

 12 ダシュティ・ジャマール
  イラク難民国際連盟(IFIR)事務局長

2023/12/21