2017年9月20日

イラクではISなどによる対市民テロ攻撃が続いている。

さらに北部のクルディスタンでクルド民族の独立国家を求めて住民投票が行われようとしている。

クルディスタン地域政府もイラク政府も、トルコやイラン、そして米国も石油利権の確保のために住民投票を巡って対立を激化させている。

イラク労働者は賃金不払いや電力の民営化と値上げなどに反対して各都市でデモを展開している。



1.9/14南部ナシリヤで連続自爆攻撃

・南部・ナシリヤの幹線道路でレストラン2軒と警察の検問所で自爆攻撃、60人死亡、97人負傷



2.クルディスタン地域政府(KRG)が9/25にクルド住民投票を予定

・9/15 クルディスタン地域で約2年間解散状態にある議会が緊急会議を開催、住民投票実施を賛成多数で承認

・9/15 KRGのバルザニ大統領「住民投票を延期することはない」としつつ、「投票延期の代替案が示されていない」と含みを持たせる

・9/16 イラクのアバディ首相「住民投票は憲法違反であり、イラク(政府)と地域の境界侵犯を招き、状況がエスカレートする」「投票が暴力を招く事態になれば軍事的に介入する用意がある」

…住民投票がイラク政府とKRGが支配領域を争っているキルクーク(油田地帯がある)周辺などでも実施されることを念頭に置いた発言

・9/15 米国ホワイトハウス声明「KRGは住民投票を中止すべきだ」、ISに対する戦闘を続けている努力を損なうものだとし、「紛争地での住民投票は扇動的で地域を不安定にさせる」と警告

・国連、クルド系住民がいるトルコやシリアなど周辺国も住民投票に反対



3.8/15イラク医療労働者の闘い

・バグダッドの中心部で多数の医療労働者がデモ、財政配当の100%増額などを要求。座り込み

・バクバ中心部のバクバ病院の前で多数の看護スタッフが抗議行動、危険手当の50%から100%の増額や、大学院での研究許可の拡大や健康保険法や住宅手当の加速化を要求

・サマワ市の多数の医療職員がデモを行い、医療スタッフの保護と財政分配の増額を要求



4.9/11ワーシット州で電力民営化反対デモ

・数百人がデモ、民営化の幹部や契約企業を罷免するためにズバイディアの電力理事会に向かい、「民営化を支持しているお前たちは全員罷免だ」と要求。市民「ワーシット州は今日では経済が悪化しています。しかし政府は電力の民営化の中で高い料金を押しつけているので、電力価格値上げに反対するこうした怒りのデモが起こるのです」



5.9/11 ムサンナ州サマワで農民がデモ

・デモの代表者がムサンナ州知事に要求
「3年前に小麦粉と小麦を販売した時の代金を支払い、その代金の残額を受け取るまでは農業銀行への農民の支払いを延期しろ、そして価格が1バレルあたり3万ディナールから6万ディナールに引き上げられた石油価格を値下げしろ」「農民の生活は、借金が重なり、特に肥料の負債が増えているのでとてもひどい状態です。同様に石油価格が(2万ディナールから6万ディナールに)上昇していて、問題は悪化しています」

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