2016年2月1日

イラク・シリア情勢

1.1/19 国連イラク支援団報告書

・2014年1月~15年10月にイラクで、少なくとも1万8802人の民間人が紛争で死亡

・ISによる虐殺や処刑、政府軍による空爆などの犠牲

・IS実効支配地域で約3500人が奴隷状態にあるとの推計

・宗教的少数派ヤジディー教徒の女性や子供らを拘束して奴隷化…約5800人が拉致され、うち約2250人が解放されたり、脱走したが、今も多数が奴隷として使役・売買されている

・政府軍やクルド人部隊、政府系のイスラム教シーア派民兵、スンニ派部族兵に関しても「国際人道法に違反する虐殺や拉致などの事例が報告されている」

2.1/20 アムネスティー・インターナショナル

・イラクやシリアで、ISによって、約1500万人が難民として国外へ脱出か、国内避難民

・イラク北部のクルド自治政府の治安部隊などが、ISから奪還した村で、アラブ系住民の住居数千軒を「敵に協力した」との理由で破壊

・アムネスティーは「クルド自治政府は、住居を破壊することでアラブ人を強制的に排除しているようだ」。軍事的に正当な根拠がなければ戦争犯罪にあたる可能性があると指弾


3.1/20「有志」連合軍が訓練要員数百人の増派を要求

・米軍主導の有志連合司令部ウォレン報道官

…「モスル奪還に向け、イラク政府軍やクルド人治安部隊を増強するため、米国をはじめとする有志連合各国が訓練要員計数百人をイラクに追加派遣する必要がある

…増派について「米国はもちろんだが、有志連合の他のメンバー国の貢献も期待している」
奪還戦には約3000人で構成する旅団計8部隊程度を要する
米軍は、主に訓練要員として兵士約3500人をイラクに駐留

4.米軍のシリア軍事介入

・シリア北東部ハサカ県ルメランの飛行場を利用し始めた
…ルメランはイラク、トルコ両国境に近い少数民族クルド人の居住地域で、飛行場はシリア民主軍の中核であるクルド人民兵組織「人民防衛隊(YPG)」が管理していた。米軍はYPGと協議し、対IS空爆やシリア民主軍への武器供与の目的で飛行場の使用が認められた

5.ロシア軍のシリア軍事介入

・西部ラタキアの空港を拠点に反体制派やISを空爆

・1/20シリア人権監視団…ロシアが4ヶ月間のシリア空爆で1000人以上犠牲に
…子ども200人以上を含む民間人1015人が死亡
…「イスラム国(IS)」893人、アルカイダ系の「アルヌスラ戦線」を含むシリア反体制派の1141人が死亡

6.1/29オランダがシリアでのISへの空爆を閣議決定

・2014年10月からイラクにF16戦闘機でISに空爆

・欧州からシリアでの空爆に参加するのは、英国、フランスに続き、計3か国となる

7.イラク石油労働者の闘い

・1/12南部石油会社の数十人の労働者がバスラ国際ホテル(シェラトンホテル)の近くで、3年前からの毎年の収益や、居住地の分配について無視しているとハイダール・アル・アバディ首相に訴えた

・デモ参加者「石油企業の労働者に対して会社が意図的な浪費をして、バスラのイラク人労働者の権利を奪っている」「治安部隊はデモ参加者がホテルの建物にたどり着くのを妨害したが、そこはアバディ首相に率いられた政府閣僚会議のメンバーが到着する予定の場所であった」「デモは、年間利潤を無視して国内の公約の達成が失敗した後に起こった」

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