2014年12月18日

米軍・有志連合のイラク・シリア戦争を今すぐ止めよう!
声を上げるイラク市民と連帯してイスラム国の虐殺を止めよう!

1.イラクの現状:イラクSANAテレビ局長サミールアディルさんから

・「イスラム国」(スンニ派武装集団)の支配下になった地域では、ホームレスや奴隷が増えている。

・クリスチャンやヤジディ教徒の女性、子どもが奴隷として売り飛ばされている。

・モスル市の中央に大きな奴隷市場があり、性奴隷として1人200ドルから600ドルで売られている。

・バグダッドやディヤラ州ではシーア派の私兵が民族浄化のために誘拐をしている。

・米軍と有志連合軍が来て4か月になるが、イラク最大のバイジの製油所がイスラム国との攻防戦で動かなくなり、石油価格が下落し、政府の収入が減り、財政不足になって、労働者の賃金不払いを引き起こしている。

2.イラク民衆の闘い

1)学生の闘い

・11/19、20 ワーシット大学歯学部学生が大学本部前で座り込み行動
大学の設備が不十分で、教授陣もそろっていないことに抗議し、大学当局は学生200人に退学の脅迫をおこなった。


2)女性の闘い

・11/25 女性への暴力に反対する国際デーのデモ(キルクーク)
「キルクークでは今年だけで公にされたものだけで84件の女性暴力事件が起こった」

・11/26 家庭内暴力廃絶の国際デー(バグダッド)
女性に対する暴力に反対の声を上げた。


3)労働者の闘い-未払い賃金に抗議

・11/25・26(バグダッド)
バッテリー製造会社の労働者数百人が会社本部前と財務省ビル前で3か月の未払い賃金に抗議

・12/1(バグダッド・ヒッラ・ワーシット・バスラ)
バスラの皮革産業総合会社前で3か月間の賃金遅配に抗議、国営企業の資金自己調達制から中央資金供給制に変更しろと数百人がデモ。
皮革産業、石油、繊維、タバコ製造、バッテリー製造会社、協同組合、そのほか公的部門の会社、イラク労働者評議会労働組合連合と全イラク労働者組合連合の指導者たち、多数の女性労働者が参加。
ヒッラとワーシットの繊維産業国営企業でも同日デモが行われた。
バスラで90日以上も賃金未払い(運転士は5か月未払い)と抗議デモ

・12/5(バスラ)
清掃労働者が賃金不払いで州政府近くにごみをぶちまけて抗議
バスラ石油労働者は分配金の未払いなどイラク石油省の代表と交渉に入っている。400人の労働者と公務員労働者が石油労働者の闘いに合流してきている。

3.アメリカ・連合国軍の攻撃

米軍・有志連合国軍は空爆を行いながらイラク政府軍・クルド地域政府軍と共同作戦を行っているがイラク政府軍の腐敗が大きな問題になっている。

1)米軍がモスル奪還作戦計画・2015年1月にも実施

・クルド地域政府の治安部隊「ペシュメルガ」の兵士計約1000人を動員し、同市の南部と西部からそれぞれ攻め込むことを想定。
米軍はイラク軍とペシュメルガの計12旅団の訓練やイスラム教スンニ派のアンバリ部族の武装化などを計画。


2)イラクがNATOに防衛能力強化で支援要請

・12/3 アバディ首相が北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長に軍隊の訓練など防衛能力の強化に向けた支援を申請


3)12/8 「有志」連合軍がイラクに1500人の要員派遣を決定

・イスラム国と直接対峙するイラク軍やクルド人部隊を訓練するため有志国が計約1500人の兵士派遣に同意。
オバマ米大統領はイラクでの部隊訓練のため軍事顧問団など最大3100人の米兵派遣を承認、これを有志国が増援する。


4)11/5 英国:バーレーンに恒久的海軍基地 「スエズ以東」復帰へ

・英政府はバーレーン(ペルシャ湾の島国)と恒久的海軍基地の設置を合意
2011年の中東民主化運動「アラブの春」では、バーレーン政府がイスラム教シーア派住民の民主化要求デモを軍事力で弾圧。


5)11/30 イラク軍に「幽霊兵士」5万人

・政府軍に5万人もの架空の兵士が登録されていた。
将校らが、部下などとして数人から数十人分の名前を届け、政府から支払われる給料を横領していた。
5人のうち1人が勤務実態がなかった計算になり、政府は不正な給料の支払いを中止した。
少なくとも年間3億8000万ドル(約450億円)が不正に支払われたと見られる。
軍将校は警備要員として5人の兵士を雇用できるが、実際には2~3人だけを雇い、残りの兵士の給料を着服する手口が横行していた。
名義を借りた場合は謝礼を支払い、架空名義の場合は全額を横領していたという。
師団長レベルになると30~40人分の給料を横領し、私的流用のほか、昇進のために上官に支払う賄賂に流用する例が多いという。

過去のニュース