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2019年3月5日

朝鮮半島非核化・平和情勢



(1)第2回米朝首脳会談が2月27、28日にベトナム・ハノイで開催された。
(2)グローバル資本の戦争圧力とトランプの政治的打算の中で具体的な合意には至らなかったが米朝ともに協議の継続を表明している。
(3)2回の米朝首脳会談を実現したのは韓国をはじめ米国、日本(沖縄半基地運動など)、世界の反戦運動の力である。
(4)引き続き韓国、米国、日本政府に対して大幅な軍縮と緊張緩和を押しつけていく闘いをすすめ、米朝協議の再開、朝鮮半島の非核化と朝鮮戦争の終結を実現しなければならない。

1.2/27 トランプ米大統領

  • 2度目の米朝首脳会談に先立ち、「金正恩(朝鮮労働党委員長)と私は、非核化がうまくいくよう、そして北朝鮮を強力な経済国家にできるよう大きな努力を行う。中国、ロシア、日本、韓国がとても助けになるだろう!」「朝鮮が非核化すれば非常に早く繁栄する。潜在力はすごい」

2.2度目の米朝首脳会談始まる トランプと金正恩が握手

2日目の米朝首脳会談(2019年2月28日撮影).jpg
ハノイでの米朝首脳会談


  • ベトナムの首都ハノイの高級ホテル「ソフィテル・レジェンド・メトロポール・ハノイ」で2度目となる首脳会談
  • トランプ 「(米朝首脳の再会談は)とても成功したものになるだろう」「会談が1回目と同じか、それ以上に成功することを期待している。米朝の関係にも大きな進歩があるだろう」
    • 朝鮮について、「素晴らしい将来が待っており、それを見てみたいし、助けたい」「とてつもなく大きな(潜在的)経済力があると思う」「(金氏は)偉大な指導者だ」

3.2/28 米朝会談合意に至らず、協議は継続となる

ハノイでの米朝拡大会議に突如姿を現した超タカ派のボルトン大統領補佐官.jpg
ハノイでの米朝拡大会議に突如姿を現した超タカ派のボルトン大統領補佐官(左端)


  • トランプ
    • 「朝鮮は制裁の完全な解除を求めたが、それはできなかった。我々が求める非核化のかなりの部分に応じたが、すべてではなかった」
  • ポンペオ国務長官
    • 「正恩氏に一歩踏み出すよう求めたが、準備ができていなかった。今後も数週間話し合いを続ける。私は楽観的だ」「36時間前よりも合意に近付いた。前進があった」
  • トランプ
    • 「友好的な雰囲気だった。交渉の決裂ではなく、最後も握手を交わした。しかし、我々は特別なことをしなければいけない」

4.3/1 朝鮮側記者会見

  • 李容浩外相
  • 「我々が要求したのは全面的な制裁の解除ではなく、一部の解除だった」
  • 「国連制裁決議の計11件のうち2016年から17年までに採択された5件で、民間経済と人民の生活に支障を与える項目」について、まず解除を求めた
  • 米国が解除に応じれば「(核施設のある)寧辺地区のプルトニウム、ウラニウムを含むすべての核物質施設を、米国の専門家たちの立ち会いのもと、両国の共同作業で永久に廃棄すること」を、首脳会談では提案、「これは朝米両国間の現在の信頼水準からみて、我々が考える最も大きな幅の非核化措置」
  • 米国は「寧辺の廃棄のほか一つを追加しなければならないと主張した」と指摘。「他の一つ」が何かは具体的に説明しなかったが、「これにより米国が我々の提案を受け入れる準備がなされていないことは明白になった」

5.3/1 朝鮮労働新聞

  • (米国と)「今後も緊密に連携」し、「生産的な対話を引き続きしていくことにした」

6.3/1 ポンペオ国務長官

  • 「対話を継続するため、交渉の席への復帰を希望している」、米朝の実務者が「そう遠くないうちに集まると期待している」
  • トランプ大統領が「大規模軍事演習を実施しないと、依然として確約している」

7.2/28 安倍首相「安易に譲歩せぬ決断支持」

  • 「朝鮮半島の非核化を実現するとの強い決意のもと、安易な譲歩を行わず、同時に建設的な議論を続け、北朝鮮の具体的な行動を促していく。そのトランプ氏の決断を日本は全面的に支持する」